聞くところによると,カシラダカは世界的に生息数が減少しているというのです。絶滅危惧Ⅱ類だとか。その世界的な減少の波を受けたのか,この冬そしてその前の冬とも,ここ枯れ芝の広場に群れて降りていた彼らの姿は見ていないな。川原のきわの枯れたヨシやススキの藪の中から飛び立ったり飛び込んだりする姿を追って見つけることが多くなっています。
とすると,ここは大変希少なカシラダカの生息地となってしまうのでしょうか。いやそれならまだいいですが,「何年か前まではここにもカシラダカが群れていて,珍しくもない野鳥だったんだけどねぇ」なんてことにしてはいけない!私の撮る彼らの写真も「これが最後」なんてことになっては大変困ります。
まあ,ここは公営の総合公園になっているので,環境が急に大幅に変わってしまうということはないとは思うのですが,2019年だったかの豪雨災害の後始末が河川敷では行われているのがちょっと心配です。この辺の生き物たちは災害ですっかり変わってしまった環境にもう適応してしまっているようにも思うからです。
この「後始末」とは,上流から流されてきて,川原にたまった大きな石や砂利を取り除く工事のようです。川の容貌が大きく変わってしまうような大規模な河川改修工事ではありませんから,一通りの作業が終わればまた,生き物たちはまた新しい川の環境に適応することでしょう。
自然には少しくらいのダメージなら,それもまた新しい環境として受容し回復する力があるのでしょう。だから,私たちの行為を許容してくれる範囲を絶対にこえないようにする義務が,私たちにはあるのだと思います。
そう,欲張ってはいけないのですよね。昔からそういうのを「強欲」とか「ごうつくばり」とかいったんですよね。
なんか,国際関係も領土問題も最近欲張りが目に余るような気がします。おっと脱線。
別に SDGs の取り組みにイチャモンをつけようっていうんじゃないのですが,SDGs の 17 の目標のうち 13 ~ 15 の三つが自然環境や地球への配慮を求めています。でもそれも他のものと同様,これからも人間が生きてゆくためには … という視点で貫かれているようにも読みとれ…
自然から,あるいは生き物たちに「教えてもらう/学ぶ」という観点も,持ちたいものです。自分も,ね。
📝 2022-02-03
撮影: 2022-02-01 GX7III G VARIO 4.0-5.6/100-300, 300mm f/9 1/500s ISO200
撮影: 2022-02-01 GX7III G VARIO 4.0-5.6/100-300, 300mm f/9 1/500s ISO200
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