ああ,セグロセキレイの巣立ちが近い幼鳥だったんですね。
いやいや,ボクは凄腕のバードウォッチャーというわけではなく,そしてもちろんベテランのネーチャーファンでもない。まあ言わば,ようやく入門が許された的な,初心者バードウォッチャーですからね。「鳥がいっぱいいるねぇ」状態から,やっと何種類かの鳥たちの識別ができるようになってきたところだ(だから楽しくてしかたない)。それで,今は,時々「新種の鳥を発見」しては,図鑑でその名前を調べたり写真を撮ったりして喜んでいるわけ。
まあそんなレベルではあるので,また「新しい鳥を見つけた!」と小躍りしながらも,どこへ降りたか目で追っていると,河原に降りてくれました。
河原の石たちと同じような色あいなので,目を離すとわからなくなってしまいます。こんなときには,すぐ近くに何か目印になるようなものを探しながら肉眼で観察を続けます。
すると,近くにいたのかセグロセキレイが寄ってきたではありませんか。あ,逃げちゃう,と思ったのですが,「新種」の鳥はにげません。セグロセキレイの方は,その鳥をちょっとつついた後,首を傾げたように見え,そして行ってしまいました。
と思ったら,同じ個体かどうかはわからないけれど,また,セグロセキレイが来て,同じように近づき,不思議そうにして,行ってしまいました。
「新種」は,どうも動きません。で,双眼鏡で少し見た後,レンズを向けました。
今日,写真の整理をしながら図鑑やネットの写真をみてもなかなか「これだ!」というものに出会いません。
そんな時,気がついたのが,尾羽根の両側の白い線。これがセグロセキレイそっくり。でも顔に白い部分がまったくない!目の上にある小さなまるい白斑も,まるで眉毛のよう。
うん?これからセグロセキレイっぽくなる?寄ってきた個体もまるで仲間に近づいて行くような感じだったし。で,今度は冬羽根とか,まだ若い鳥とかを調べて見ました。
これだ!やっぱり,この「新種」はセグロセキレイだった。セグロセキレイはひなが巣を出たあとしばらくは親鳥が餌を与えるという。この時期,子の方は親鳥を追いかけるらしいことも分かった。
セグロセキレイは巣を出ただけでは巣立ちしたわけではないのか。
写真を見直してみると,あ,「新種(幼鳥とよぼう)」の開けたくちばしに親のくちばしをさし入れようとしているみたいだ。
う~ん,深いなあ。
↑ 中央に幼鳥がいます。
↑ 親鳥が来ています。
↑ ほら,口の中に親鳥が…
(撮影: 2019-05-01)
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