そうだ,レコードが聴きたい!
って思って。
実は,去年,ステレオの不調なコンポーネント(ハイコンポだけどね)をはずしてかたづけたとき,なんとなく音が変なのは何が原因なんだろうって思って,いろいろ調べたけどどうも確定的なことは分からなくて。
アンプ(プリメインアンプ)を疑うことになったんだけど,ふとはずしてみたスピーカーのネット,見るとコーンにかなり綿ぼこりがのっていたので,これをきれいに取り除いたのです。すると,あーら不思議。音もスッキリ,クリアになったのでした。
そのとき,何十年ぶりかに,プレーヤーのスイッチを入れてみたら,きちんと動いてくれました。まあ,ダイレクトドライブのターンテーブルですからね。制御回路に異常がなければ,劣化するゴムのベルトもローラーもないので,回れば問題はないだろうと思った通りでした。ところが…
問題はありました。超久しぶりに,レコードに針を落としてみると……。無音部分ではOKだと思ったのです…まったくノイズレスだったのです(思えばこれはおかしいですよね)。そして音楽が……。え?何これ?
とんでもない音が,そして,ほとんど無音のところでは,異常な音は聞こえない…。
レコードを変えてみても同じことが。カートリッジも予備のものをひっぱりだして試してみた。変な音は少しだけマイルドになったように感じたけど,やっぱり変。
とすると,アンプ側かな?PHONOアンプはまだチェックしてないから…。
まあ,アンプだとかなり大変なことになっちゃうから,思いついたのは,カートリッジ,何年使ってなかったんだ?ということ,劣化してカンチレバーとかマグネットとか動かなくなっちゃったんじゃないかってことだった。
で,今日,(それでも被害を大きくしないように安価な)チェック用に使うフォノカートリッジを買ってきた。
シェルに取り付けて(老眼の目は悲しい…),アームにつけてまずオーバーハングを見て(15mmか)。それから,アームのバランスをとり,えーっと針圧は?1.4?ずいぶん軽いな。さて,OK!
さあ,試聴。レコードを選んで,アンプのボリュームをしぼりそっと針を下ろす。ボリュームを上げると微かなノイズ(おーっ,懐かし)。プチッとスクラッチ(うんうんこれこれ)。そしてティンパニとピアノ,オーケストラの響き。
やった!変な音はでないぞ。なんだ,それならもうちょっと上のレベルのカートリッジにすれば良かった,なんて思いながらしばらく視聴。わずかなノイズ感はあるけど,大丈夫,これでレコードも聴けるようになったぞ。なんて思った。若くはない,レコードを楽しんだこともある世代の自分としては,実にイイ感じだと思ったのだが…。
うん?なんか…この曲,少しゆっくり目の演奏だな。それに何というか,音の輪郭が少し鈍いというか,くすんでいるというか…(これじゃすぐに高いカートリッジが欲しくなるよね?)。しかたないか,ダメにしちゃったヤツとと比べたらこんなものかも。レコードをかたづけようとジャケットを見ると…う?DR?
マスターサウンドシリーズ! ― LPといっしょの30cm盤だったからてっきり…33・1/3回転だと。45回転盤じゃないか!すぐに回転数を変えて,再試聴。
ああ,この演奏スピードなら,聞き慣れたテンポだね。音も突然目が覚めたように輪郭が現れて。少し音がかたいような気もするが,十分納得できる音ですね。良かった良かった。
また,懐かしいレコードが聴けるようになった。どうしよう,音溝には細かいほこりのようなものが入り込んでいるようだし,後で洗おうかな。まあ,何度か針を下ろして聞き込めば,きれいになっては来ると思うけど(横着者だな)。
というわけで,またターンテーブル(レコードプレーヤー)に(パイロットランプの)灯がともる日が来ました。わーい。
(Feb/06,2016)
(追記)
その後,そういえば,インサイドフォースキャンセラー(アンチスケーティング)というのもカートリッジ交換したら調整しないといけなかったんだと思い,調べてみたら,針圧と同じにするのが標準らしいとわかりました。ちゃんと合わせましたよ。
こういった調整については,レコード針の専門店「アーピス」さんのサイト( http://www.apis-jp.com/change/player00 )に助けられました。ありがとうございました。オーバーハングとか針圧の調整とかは,ほぼ覚えていた通りでした。いくら探しても,ターンテーブル(TRIO KP-7700)のマニュアルが見つからなかった私ですが,こちらのサイトのおかげで調整すべきことはみな調整を済ませることができました。
また,文章中の変なところを少し直し,写真も追加しました。
(Feb/07,2016)
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