サクラが満開の千手山公園を散歩していて,ふと気がついた。そんなに多くはないんだけど,もうツツジの花が咲き始めている。千手山公園はツツジでもわりと知られているのだけれど,サクラが終わって,4月の半ば過ぎからツツジの花が目立ちはじめるように感じていた。それが,早いものは,もうサクラの花の下で咲き始めている,ちゃんとその日に備えている。気づかれなくても着々と準備している,そんなところがなぜか私の琴線に触れるのです。
そんなツツジたちのなかで,もうつぼみを膨らませていた気の早い株のうちでも,なんとこんなに美しく花開いていたツツジたち。16:9のアスペクトに上下をトリミングしていますが,2枚ほど,見ていただきたいと思います。
1枚めは いわゆる「ヤシオツツジ」のなかま,たぶん「ムラサキヤシオツツジ」だと思うんですけど。たしか,紫色のヤシオツツジってあったよなぁ,アカヤシオ・シロヤシオ,そしてムラサキヤシオだっけ?と思って調べたら,「アカヤシオ」「シロヤシオ」そして「ムラサキヤシオツツジ」だった。
でも,もっと驚いたのは,これらの赤・白・紫の色違いは,(亜種かせいぜい品種程度の違いなのかと思っていたのに)なんとそれぞれ別種だった!知らなかった。
もちろん,どれもツツジ科ツツジ属なので,ひとことでツツジのなかまといってまちがいないのだろうけど,アカヤシオとムラサキヤシオツツジはシャクナゲ(シャクナゲもツツジのなかまだったんだね)に近いなかま,つまりシャクナゲと同じ無鱗片シャクナゲ亜属。シロヤシオは普通にツツジといわれるなかま(ツツジ亜属)。ふーむ,ややこしいね。
ちなみに,サツキもツツジ科ツツジ属,つまりツツジのなかま。これはツツジ亜属だからシロヤシオと近いなかまなんですね。ややこしいね。こう書いていても,もう忘れちゃいました。
2枚めは,普通にツツジと呼んでしまう花ですね。ヤマツツジなんでしょうか。そうならツツジ亜属なんだね。子どものころ,うまく花弁を抜いて,根元から蜜を吸ったけど,そんなことをしなくなって久しくなります。
ところで,ツツジつながりですが,レンゲツツジには致死性の毒があるって知ってました?けいれん性の神経毒らしいですよ。レンゲツツジってちょっとヤマツツジとの区別がつきにくいようだから,うっかり子どもに蜜を吸うことを教えちゃダメなんですね。気をつけようっと。
それにしても,ツツジも深いですねぇ。
(Apr/11,2016)
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