中学校の通級指導にあっては,生徒や保護者の願いとして,「もう少し学力を」というのが多い。
軽度の発達障害をもつ生徒に(障害克服や2次障害の軽減のための)学力補充というのも通級指導の大切な役割なのだが,そのためには,現在の学力を素早く見抜き,適切なレベルから指導を開始したいんだな。時間も足りないので,数学や国語,英語なんかを中心に指導するのだが,現在の学力を見抜くのがなかなか大変。
学年別の達成度テストなんかは,はっきり言って「まったく」役立たない。できないということの証明にしかならず,そんなのわざわざいわれなくてもわかってる。それから,本人の申告もやはりほとんどあてにはならない。
で,数学(算数)の学力は,まずとにかく「304÷38」の筆算をさせるんです。もちろん,やっている最中の様子の観察もしますが,これでかなりのことがわかりますね(詳しくは後で書くかもしれない)。
でも,国語が困るんです。担任や国語担当者,小学校の担任の話では,どこから指導するか具体的にはよくわからないんですよ。特に本人が「漢字」が書けないなんていわれてもとりあえずどこから指導するか手がかりがないんです。
いっちゃぁなんですが,これって,漢字がよく覚えていない子への補充の指導は国語の専門の教師にもできないってことなんじゃないか,なんて思い始めてます。いや,国語の先生が悪いってことじゃないんです。誤解しないでくださいね。
一生懸命,何回も何回も書いて練習,書き取り小テストをくり返す・・・これしか思いつかない。覚えるための工夫,長続きさせるための工夫はいろいろされているのでしょう。漢字の学習ドリルはいろいろありますからね。でも基本は,学年別の漢字ごとに区切ったり,画数の少ない覚えやすい漢字から出題したり・・・ですね。
でも,これでいけるなら,通級指導教室にくるような生徒には役に立ちませんよ。実際の中学生がどのくらいの漢字を使いこなしているのか,少しでもそこに迫らせてやりたいんです。で,私が今探しているのは,教育漢字(あるいは常用漢字)の実用面での使用頻度表なんです。どこかにありませんかね?
......
(albireoな日々,Nov/30,2010転載)
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