2007-01-05

ユニバーサルデザイン

この仕事の先輩でもある奥さんの指令で,「ユニバーサルデザイン」について調べたのです。広報(たより)用に,ユニバーサルデザインとは,といった簡単な説明を。というのです。

これ,日本でいうところの「バリアフリー」もユニバーサルデザインのうちでもかなり低レベルの方針となってしまうような,大きな大きな概念なんですねぇ。いつのまにか聞かなくなってしまった「Normalization」(いわゆる「ノーマライゼーション」ではない)もどうやらそのうちに包含するような概念のようです。
この概念を簡単に用語説明することは私にはどうも困難のようです。

そこで,こんな風なことを考えてみましたが,どうでしょうか。

--- ここから ---

シャンプーのボトルの横に,リンスのボトルとまちがえないように印がついています。さわればすぐに区別がつきます。それで目の不自由な方も安心して使えるわけです・・・と,あなたは思っていませんか。でもちょっと待ってください。あれは「あなた」のためにつけられたものです。あなたがシャンプーやリンスを使うとき,それは頭を洗うときですから,もしかすると目を開けられないかもしれません。そんなとき「目で見なくても」区別できるようにあの印がつけられたのです。「一般の人」のためでも「目の不自由な人」のためでもない,「みんな」のためにつけたのですね。だからもちろん目の不自由な方も安心して使えるように見えるのです。
これがユニバーサルデザインです。「一般社会」の中で障害のある方が不自由なく暮らせるように,と考えるのではなく,はじめから誰もがその社会の中にいる世界なら当たり前であるようなデザインをする・・・それがユニバーサルデザインの考え方なのです。

「みんなをつなぐデザイン」(Wikipedia)=「ユニバーサルデザイン」

なのです。

--- ここまで ---

こんな感じなんですけど,どうでしょう。

...

Postscriptum: 一部訂正しました。

 

(albireoな日々,Nov/30,2010転載)

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