散歩の途中で,黒いチョウを見た。このところ,家の近くでも時々飛んでいるのを見る黒いチョウと同じかな?と思った。2匹が絡みながら飛んだり,花にとまったりしていた。近づいていっても,逃げないようなので,カメラを構えてホントに近づいていくと,やっぱりもうちょっとというところで,パッと飛び立ち,少し離れたところにまたとまる。
とりあえず,1枚押さえ,また近づく。こうして何回かくりかえしたが,だいたいシャッターをリリースする直前に,チョウは飛び立つ。結局(やっぱり,というべきかな),とりあえず押さえた 1枚が一番よく撮れていたという,よくあるオチでした。
近づいては離れていくその間に,アゲハのなかまか?黒いアゲハと言えばカラスアゲハを思い出すのだが,アゲハの特徴である後翅の突起がない!じゃ,いったいなんなんだろう?
帰ってから写真を見ながら調べて見たら,どうも,ナガサキアゲハというチョウらしい。
最初のうちは,ナガサキアゲハの写真として,後翅の突起があるものが引っかかってきたのだが,メスには突起がないとの記述もあり,アゲハといっても突起がないとの記述も。前翅の付け根の赤い斑点や前縁の模様とか,後翅後端の模様,大きさとか,もちろん,同様のアングルからの写真,羽を開いてとまることが多いという点などから,ナガサキアゲハだろうと判断した。ただ,熱帯系のチョウだというの。これがちょっと気になる。
しかし,近年は生息域を広げているというのだ。Wiki では近畿以南から北関東に。また福島でも幼虫が,宮城でも成虫が確認されているらしい。注目されるのが,2009年の栃木県南部での急増という記述。
やっぱり,この写真のチョウは,ナガサキアゲハだ。そういうことか。だから,良く見るとあまり見かけないチョウだったわけだ。ここ 1~2年かな,カラスアゲハ?な黒い "アゲハ" に気がつくようになったのは。少なくとも,子どものころ見たものとは違っている ― あれ,カラスアゲハってこんなだっけ? ― と思うようになったのはわりと近年だった。
それにしても,このナガサキアゲハは温暖化の指標生物として注目されているんだそうだ。
(Jun/05,2016)
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